概要
Focusrite Controlを使うオーディオインターフェース(Clarett 2Pre)とDAW(Cakewalk)で、ペダルのエフェクターをかけます。DAWはcalkewalkでなくても大体同じだと思います。
サンプル(宣伝)
下記の曲でギターシンセ(SY-1)の音を録るのに使いました。
物理的な接続
下記をつなぎます。
1については、ClarettのOutput③はヘッドホンと共用なので①にする必要があります。2についてはinputは①でも②でも構いません。
エフェクターがステレオの場合は加えて下記もつなぎます。
DAW側の設定
- マスターのアウトプットを「Focusrite USB ASIO Output 1」にします。
- エフェクトをかけたいトラックだけoutputを「Focusrite USB ASIO Output 3」にします。
Focusrite Controlの設定
ここが結構ややこしいです。
まず、「Monitor Output 1」を開きます。左の「OUTPUTS」の画面で「Monitor Output 1」を選択します。「1-2」となっている場合は、「STEREO」ボタンを解除するとチャネルが2つに分かれます。OutputやAnalogueなどの「1」はオーディオIFの物理的な端子に対応します。
Monitor Output 1の下にある設定が「Playback 1」「Analogue 1」などとなっている場合、「Custom Mix」にします。すると右側にミックスの設定が現れます。
Output 1からは対象のトラックの音だけを出したいので「Playback 3-4」をSoloにします。Playbackの「3-4」はオーディオIFの物理的な端子ではなくDAWの出力チャネルに対応しています。
これで対象となるトラックの音だけがエフェクターに出ていくようになりました。
エフェクトのかかった音とオケを試聴する
エフェクトのかかった音をその他のトラックとミックスするには、Focusrite Controlをいじります。
ヘッドホン端子でモニターしている場合「Monitor Output 1」の代わりに「Line Outputs 3-4」を選択します。するとモニターヘッドホンから出てくる音の設定画面が開きます。もっとたくさん端子のあるオーディオIFを使っていてほかのモニタースピーカーなどの端子から出したい場合は対応するOutputを選択します。
エフェクターのOutputをオーディオIFのInput 1につないでいる場合、「Analogue 1」がエフェクターのチャネルになります(ステレオの場合はAnalogue 1と2)。上記に従って設定されている場合はエフェクトをかけないトラックは「Playback 1-2」から出力されます。「Playback 3-4」はミュートしておきます。
この状態でDAWを再生すると「エフェクトのかかったトラック+オケ」が再生されます。
トラックにエフェクトを反映する
このままだと再生するたびにエフェクターの接続が必要になるので、録音しておきます。
上述の設定が済んだ状態で、DAWで新たなトラックを作ります。新しいトラックのInputを「Left Focusrite USB ASIO Input 1」などにします。モノラルの場合、Analogue 1はLeftに対応します。ステレオの場合はStereoにしてください。
設定したトラックの録音ボタンをオンにして、レコーディングします。すると新しく作ったトラックにエフェクトのかかった音が録音されます。これで録音した音はオーディオとなり、エフェクトの加減を調整するときは録りなおす必要があるので注意してください。