calkwalkのビット数(ビット深度)設定

ビット深度とサンプリングレート

ビット深度もサンプリングレートも楽器などのアナログ信号をどれくらいの細かさでデジタル化するかという設定値です。ともに大きいほどアナログ信号に近い精密なデジタル信号が得られます。

サンプリングレートは1秒間に何回信号を記録するかという設定値です。CDでは44100Hzですが、これは1秒間の信号を44100回記録するという意味です*1

ビット深度は信号1点をどれくらいの情報量を使って記録するかという意味です。CDではビット深度は16bitが一般的ですが、信号の1点を216(2の16乗)段階で記録するという意味です。そのときの情報の記録容量は16bitになります。

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似た言葉でビットレートというものがあります。これは音源を1秒記録するのにどれくらいの容量を使うかという数値で、ビット深度やサンプリングレートと次の関係があります。

ビットレート=ビット深度×サンプリングレート

calkwalkでのビット深度

calkwalkでは「編集」→「環境設定」からサンプリングレートやビット深度の設定を行います。

「デバイスの設定」タブで、新規にプロジェクトを作った時のデフォルトのサンプリングレートなどの設定ができます。自分の環境(Clarett 2Pre)ではビット数が24でグレーアウトされていました。

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てっきりこれで24bitで記録されているものだと思い込んでいたのですが、録音してみたオーディオのプロパティを見るとなぜか16bitになっています。

実はcalkwalkではこれとは別にオーディオデータのビットレートを設定する画面があり、それに従って録音されます。同じ環境設定の「ファイル」→「オーディオデータ」の「ファイルのビット数」を設定したいビット数に変更します。

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これで32bitで録音することができました。CDが16bitなので十分なのではと思っていましたが、ミックスやマスタリングで情報を落とせばよいだけなので、24bit以上で録ったほうがよさそうです。

*1:ちなみにHzという単位は単位的には「1/秒」と等しく、「1秒間に何度」ということを意味します。周波数をHzで記録するのは1秒間に同じ振動を何度繰り返すかという意味になります。