はじめに
本記事は一般人である著者の経験談を記したものであり、特定の疾病に対する一般的な診断基準や治療について記したものではありません。体調や症状について診断を得たい方はかかりつけ医にご相談ください。本ブログを見て行った受診判断や自己診断についてはいかなる責任も負いかねます。
こんにちは、はまなすです。最近寒い日が続いていますが皆様お元気でしょうか。自分は体調を思いっきり崩してしまいました。orz
今回はその中でも一番困った中耳炎について書きます。
自分が今年かかったケース
痛くなった日の前日、鼻づまりがひどく頭痛がして寝込んでいました。
そして当日、朝起きたら鼻が詰まっていて、鼻をかみました。すると、
バリッ!
という音が左耳からしました。その瞬間「あーこれは中耳炎だな...」と悟りました。悟ったら段々痛くなってきました。
中耳炎とは
ものすごくざっくり言うと、耳の中に水がたまる病気です。
medicalnote.jp
鼓膜と内耳の間には中耳と呼ばれる空間があって、通常はここが空洞になっているおかげで鼓膜の振動が音として内耳に伝わっています。しかし風邪を引いたりして感染が起きたりアレルギーになったりするとここに水がたまって、痛くなるだけでなく聞こえにくくなってしまいます。
痛くなるならまだわかりやすいのですが、慢性的になると痛みはないのに少しずつ聞こえにくくなって気づけば片耳だけ相当聞こえにくくなっているといったことがあります。
自分は元々子供のころから鼻炎を持っていて、中耳炎にもたびたびなっていました。昨年半ばくらいからアレルギーでの鼻づまりが悪化して副鼻腔炎になりかかっていて、また定期的に耳鼻科に通院するようになっていました。
不幸にもその日は日曜日だったので、月曜日に耳鼻科に行ったのですが、「あーこれは相当痛かったんじゃないですか?」と言われました。はい、とても痛かったです。
ちなみになんですが、中耳炎になっていると耳鼻科に行くと通気という治療をします。鼻から耳に金属のチューブを入れて空気を通す治療です。慣れないうちは痛いというか気持ち悪いんですが、やってもらうとすっきりして効きます。自分は子供のころからやっているので慣れてしまいました。
ミュージシャンとしてきつかったこと
ひどい中耳炎になるとかなり聞こえが悪くなるので耳鳴りがします。中耳炎の場合は左右片方だけになることが多いので、「片側の耳だけ高音が鳴り続ける」というような感じになります。
耳鳴りが非常にきつい状態だと音の高さの基準がわからなくなるので、まともな方の耳も含めて音感が狂います。両方調子が悪い時だと、悪くない時と比べていつも聴いてる曲の印象が若干変わって、自分の場合は気持ちキーが低くなったように聞こえます。
今回はさらに左耳だけが非常にひどい状態だったので、同じ音でも左右で聞こえる音のピッチが異なるように聴こえました。「つねに音にデプスが深すぎるコーラスがかかっている」ような感じです。楽器の音だけでなくテレビCMのジングルや給湯器のメロディなど周波数のそろった任意の音源が不協和音に聴こえてしまったので、とても困りました。
とはいえそれは一番ひどいときだけで、治療を受けてからはだいぶマシになって聞こえ方についてキーが狂ったりはなくなりました。しかし精密検査をするとわかるのですが、中耳炎があるときは500Hzあたりの楽器の一番おいしい部分が聞こえにくくなっています。なのでミックスが決まらない時は中耳炎のせいにしてます
気を付けておいた方がいいこと
まずは早期発見、これにつきます。
聞こえにくくなる病気は中耳炎のほかに突発性難聴などもあります。どれも治療開始が遅れれば遅れるほど治りが悪くなると言われます。なのでもし聴こえづらさをすでに自覚しているなら、放置せずにすぐに耳鼻科に行った方がいいです。
また難聴は聴こえづらさではなく、耳鳴りなどの形でも現れることがあります。知らず知らずのうちに少しずつ聞こえにくくなっていると、耳鳴りやめまいを一番最初に自覚することがあります。自分が昨年悪化したときは確か耳鳴りからでした。
特にアレルギーなどで鼻水のある人は中耳炎になるリスクが高いです。聴覚に違和感を持ったら迷わず耳鼻科に行った方がいいです。本当に。
ベートーヴェンは中耳炎で聴覚を失ったと言われます。現代で正しい治療を受ければそうなることは稀ですが、放置すると重大なことになりえます。少しでも気になったら耳鼻科に行きましょう。
最後に宣伝
しょうもない記事を書いてしまいましたが、今日で7周年でした。学生の時は調子よかったんだけどな...。