ニコニコ
休みの日に実家を整理してたんですが、そのとき大量の参考書が出てきたのがモチーフです。小学校から高校まで進研ゼミをやっていたんですが、高校は学校の講習があったので、ついつい大量にためてしまいました。とはいえ本を読まずに捨てるとバチが当たりそうなので、「捨てるに捨てられないし、昔のテキストだから今更誰か譲るわけにもいかないしなあ」と悩んでいました。
その日風呂に入っていたら歌いだしが降ってきて、1,2週間くらいで完成までたどり着きました。降ってきたのは歌いだしだけで、最初はアンビエントっぽくしようと思ってたんですが、展開とかビート感とのバランスを考えると、ちょっとダブステップっぽくなりました。
新しく取り入れた要素もたくさんあります。イントロがなくいきなり歌いだす曲は初めてです。サビのシンセはダブステップのテテテテって激しいシンセを作りたかったんですが、Synth1をいじって出せたのがこれが限界でした。
歌詞
山積みになった参考書
何もかけずに燃やしてしまいましょう
手つかずなのが残念だけど
今や役には立たないでしょう
博士と呼ばれた少年の
行方を知る人はいないのでしょう
手がかりなどはないのだけれど
今も覚えていることがある
祝福された船出の後で
港から人影はなくなった
船の残した航跡に浮かんだ
あぶくが海に溶けていった
山積みになった参考書
何も書けずに手が付けられなかった
博士と呼ばれたあの子には
少し簡単すぎたようだけれど
あの子はやがていなくなったの
「生きることに向いてなかった」だとか
あざの数が毎日増えていって
私の前から姿を消した
祝福された犠牲のもとに
私たちの船は進んでいく
あぶくみたいな私たちの命は
宇宙に溶けて消えていくのか