はまなす(@kadenzp)です。ご無沙汰してます。
この曲はちょうど会社を辞める時くらいに書いてました。
歌詞
闇を切り開いて釣り船は進んでいく 黄色い裸電球で夜を照らしていく 明りに群がるあまたの魂よ たゆたうマリナーは日々の糧を勝ち取る
病みそうな都会で船は暗礁に乗り上げる 明るいLEDライトが照らした暗い未来 明りに群がるあまたの人魂よ 地下鉄の都会人に日々の糧は与えられる
ある日夢を見た 水面に映る光に 私は手を伸ばした そのとき針が突き刺さった
誰かの利益は誰かが必ず償う 弱者は強者の糧として昇華される この世の心理はゼロサムゲームでここにいる俺たちは どんなに深い傷を負っても生き抜くしかないんだぜ?
この大海原を 汚れた都会を ずっと無口な人流を 濁った流れを
港を失った船で僕らはどこへ行こう? 大きな矛盾を抱えた船では行先は決まらないね ただ同じところを回ってそのうち波に飲み込まれる 気が付きゃ錨は走って誰も聞いちゃくれないSOS
いや聞こえてるのか? 聴いたうえで無視してるのか? 本当のところはどうなのかなんて誰にも分からんが
港を失った船は今日も海をさまよう おれはこのバカげたゲームを降りるチャンスをうかがってる
きれいごとだけのキャプテンはいつか愛想をつかされる 狡猾な船員は見えないようにして他人をぶん殴る この世の心理は弱肉強食 ここにいる俺たちは どんなに深い傷を負っても生き抜くしかないんだぜ
この大波を 目を刺すピクセルの流れを 嵐の中を 終わらぬ航海を
親愛なるマリナーよ あなたならどう乗り越える?
おまけ
私が退職したのは新卒から4年務めた大手SIerの子会社です。たくさん勉強させてもらったし貴重な経験をしていて後悔はないのですが、大学院に行きたいという意思をめぐって対立し、進学のために退職しました。
前職をけなす意図はないのですが、前職でできる仕事には限界を感じていました。会社に勤めていれば「日々の糧」はある程度保証されるが、お上にたてつくことはできない。組織で働いていれば必ず上下関係というものから逃れることはできません。例えば上司、親会社、株主。
人は上下関係があると様々な醜いふるまいをします。上には自分の評価を上げるための中身のない施策をアピールしたり、下には通報されないギリギリの限度で感情をぶつけたり、いろいろです。
重ねて言いますが前職が悪いのではありません。現代の資本主義という仕組みの中で会社に勤めていればどうしてもこのような限界は現れるのです。自分の経験もそうだし半沢直樹だってそうでしょう。
一方で、そのような組織に属さない人はどうやって生きているのでしょうか。私の祖父はその答えの一人でした。祖父はイカ釣り漁師で、毎日船を出しては裸電球をつけ、光に集まってきたイカを漁獲して生計を立てていました。
そこには上下関係はありません。その代わり何の保証もありません。日々の糧は自分で勝ち取らなければならない厳しい世界です。
組織に勤めるという世界と漁師として生きていく世界は全く異なるように見えますが、果たして本当にそうでしょうか?会社という「船」も社会の海の中で光を見せて、集めた顧客から利益を勝ち取っていかなければいけません。船が大きいほど安定はしますが、それでも迷走したり沈んだりすることはあるでしょう。それと大海原で船を走らせて日々の糧を得ることと何が違うというのでしょうか。
私は今大学院で研究者を目指して物理の研究をしています。研究の世界も業績を残さなければ生き残れない厳しい世界です。寄る辺なさを感じるたびに、厳しい世界を生き抜いてきた先人に尋ねたくなるのです。「あなたならどのように乗り越えるだろうか?」と。